適正運営支援サービス[保育・教育機関向け]

保育園・小中学校・塾等を“モンスター○○”の理不尽から隔離する

【サービスの概要】
 昨今、「モンスター○○」という言葉をよく聞くようになりました。特に保育園・こども園や学校・塾等の教育機関には「モンスターペアレント」と呼ばれるなかなか手ごわい相手に加えて、「子供の声がうるさい」など、周辺住民にもモンスター化する方が出現する状況もあるようです。そして、これらの厳しい環境やその対応がそこで働く教師や保育士等の大きな負担となり、場合によっては本来業務にも支障をきたしかねません。最悪の場合は仕事に対するモチベーションを維持できなくなり退職したり、人員計画や求人状況にも影響が出てしまうということも考えられます。
 飲食店や物販店等であれば、そのような不満を持ったお客様は次第にお店を利用しなくなることが想定されますので問題も一過性なものとなる場合も多いと思いますが、保育機関・教育機関ではそうはいきません。特に“ペアレント”についてはその後も長く関わることや、双方にとってストレスとなることを考えると、どちら側にとっても非常に難しい問題だと言えます。
 当事務所の「適正運営支援サービス」では、このような外部との対応業務の一部を肩代わりし、先方の主張をはじめ経緯ややり取りを記録・整理することでトラブル発生を未然に防ぎ問題が拡大することを防ぐ効果があります。保育士や教員相手に口頭では理不尽なこと・不合理なことも言いたい放題のモンスターたちも、知識を持った専門家が対応して記録を作成するということになれば、ある程度論理的な主張が必要となりクールダウン効果も期待できます。
 また、保育士・教員にとっては、そのような時間的・精神的・肉体的にも負担の大きい対応業務から一線を引くことができるので、その分本来の業務に集中することが可能となります。
 保育士や教員を目指し希望してその仕事に就いた方は、本来業務である「保育」「教育」のための苦労に対しては前向きに・積極的に頑張れると思います。しかし、上記のような本来業務とかけ離れた諸対応は、なかなか前向きにはとらえられないのではないでしょうか。
 もし、これらの対応から一線を引くことができれば、月給が2~3万円増えることよりも大きな効果が得られると思われます。経営側にしてみれば、数十人のスタッフに月数万円を増額(月間で数十万円、年間では数百万円)するよりも、当事務所の支援サービスを導入する方がより対コストパフォーマンスの観点からも合理的かつ効果的だと言えます。保育・教育機関の経営側と保育士・教員の双方にとって十分なメリットがあるのです。
【サービス内容】 ※平常時
 トラブルは、「備えても、起こらない」ことが第一です。トラブル発生に備えて準備はしつつも、実際には何も起こらないことを望むということですが、逆に言えば、備えていたからこそ(大きな)トラブルに発展しなかったということも言えます。
 自動車保険に例えて言うなら、「事故を起こさないように気を付けていながらも、任意保険は契約しておく」ということに近いと思います。「どれだけ気を付けていても事故は避けられない場合がある」という危機意識から万が一に備えて任意保険を契約するという緊張感と、万が一の場合も任意保険で処理できるという安心感とのバランスが、結果として安全運行につながったと見ることもできるのです。
 当サービスでは、トラブル発生を未然に防ぐ(トラブルの原因・要因となりそうな芽をあらかじめ摘んでおく)という視点から、平常時には以下のような相談対応等を行います。相談相手として、日常の小さなこともお気軽にご相談いただけます。
●保護者への回覧や案内文の内容についてチェックや助言がほしい
 →保護者へ何らかの資料やおしらせ文書を配布した際には、そこに“突っ込み”が入る  場合があります。合理的で前向きな改善策であれば改善に役立つのですが、そうで  ない場合はまさに「重箱の隅をつつく」ような話になってしまうこともあります。
  このようなことを避けるため、文書等作成時には外部に出す前の事前チェックと、  想定される質問・反対等に対して対応をある程度想定しておく必要があります。
  行政書士は広く法令に精通していることや事実証明に関する文書作成の専門家であ  るという点で、これらの事前チェックや相談先として最適です。
●行事や説明会など意見が出ることが想定される場面での回答・対応を準備したい
 →行事などの管理や運営の方針、管理方法等についても保護者など関係する全ての方  が全く同じ意見であるということはまずありえないでしょう。一部のご意見をお持  ちの方からの質問や反対意見等を事前に想定し、それらに対する応酬計画(回答・  対応)を準備しておくことで、より安定した行事運営に寄与します。
●マニュアルやルール作成時に、合理性・妥当性のほか有効性等にも助言が欲しい
 →マニュアルやルールの類を作成することもあると思います。園児や児童生徒に対す  るもののほか、場合によっては直接的・間接的に保護者やその他関係者にも影響す  るものもあるでしょう。これらを合理的・論理的に作成することで、より多くの方  からの同意が得られやすくなり、スムーズな運営に寄与します。マニュアルルール  等を作成し、それに合意・同意してもらうことは一種の契約であると言えます。契  約書等の文書作成のプロである行政書士は、これらを依頼するに最適だと言えるで  しょう。
 上記のほか、日常の質問・相談・確認等、様々なシーンでサポートいたします。
【対応の流れ】 ※対応事象発生時
 平常時にあらゆる対策を講じていても、トラブルが発生しそうになってしまうことはあります。それ自体は準備しても避けられない場合もありますが、需要なことは「それを(実際に)トラブルにしてしまわないこと」です。つまり、トラブルに発展する前に事実や主張を互いに確認し、共通認識と協力関係を崩さないということです。そして、その際には口頭で曖昧に済ませず、きちんと文書等の記録を残しておくことです。
 ビジネスにおいては、互いの認識の確認やその記録として見積書や契約書・合意書・覚書等の書面が普通に作成され利用されますが、それ以外ではなかなか文書(記録)作成とまでは至らず、口頭で「まあまあ」と曖昧な決着をすることが多々あるよ思います。これは日本人のいい面であり悪い面であると言えます。
 トラブルが発生しそうになった時、スピーディーにそして適切に対応して、互いの認識や主張のズレにいち早く気付き理解し、これまで通りの共通認識や協力関係を崩さないようにすることが重要です。単純な勘違いや認識のズレを蔑ろにしておくと、のちのちトラブルへと発展してしまうことが考えられますので、事前にそして普段からメンテナンスをしておくことが大切です。
 対応事象発生時には、基本的に以下の流れに沿ってその事実確認と記録を行います。
①まずは関係者(保育士・教員等)から経緯・原因等についてヒアリング
↓ (※必要に応じて園児・児童生徒等にもヒアリングを実施)
②先方の主張・意見等をヒアリング

③双方の認識相違点(①②のズレ)を確認・整理し、事実関係や問題点を整理・記録

④対応・対策等の協議および助言・協力
↓ (※必要に応じて②~④を複数回実施する場合もあり)
⑤必要に応じて文書・資料等(事件記録・和解合意書など)を作成

⑥処理完了後報告にて、反省と今後の対応を協議
 対応中は当事務所を外部窓口として頂くことで、関係者(キーとなる保育士や教員)は直接外部との対応する負担や精神的負担が軽減されます。
 いわゆる“モンスター○○”と呼ばれる方々は、相手に対して優位性(例えば、保育士の管理下において園児がケガをしてしまった場合など)がある場合、冷静ではない非論理的な“暴言”に走る場面も想定されます。そのような状況が想定される場合でも、相手が行政書士という専門家であればある程度論理的・合理的なな主張をすることが必要となり、クールダウン効果も期待できます。また、行政書士が対立関係や紛争時における一方の代理人ではなく、「事実証明」のための書類作成の専門家であるという点でも、双方が協力して事実の確認・記録に努め解決策を模索するというスタンスの表れとなります。
 トラブル発生を抑える平時対策と、それでも万一トラブルが発生しそうになった場合の事実・経緯の確認&記録の二段構えによって、「トラブル原因を発生させない」→「トラブル原因をトラブルに移行させない」→その後拡大させないため・解決のための糸口を付けておく」を実現できます。
【料金】
●報酬額(基本料金)…年額(税別)200,000円 ※園児等100名規模まで
 ※園児等100名超規模の料金等は個別にご相談ください。
 ※業務内容または個別の状況により料金・対応内容等はご相談に応じます。
●個別対応時報酬額…個別の対応・処理等を行った際に、その都度発生します。
 ※個別に書類(和解合意書等)作成が必要な場合などは、別途報酬およびその他の費用  等が発生することがあります。
 ※具体的な報酬額・その他の費用等は、受任内容等によります。詳しくはその都度見  積り等にてご案内し、了承いただける範囲内で受任・業務着手いたします。
●当事務所が窓口とならない「簡易支援プラン」もあります…年額(税別)50,000円
 ※平常時および対応事象発生時とも、文書作成・経緯記録等に関する相談対応(メー  ル・電話または必要に応じて面談)のみの支援となります。
 ※状況に応じて個別に文書作成等のご依頼を受任することは可能です。(別途報酬等  は発生します)
 詳しい資料等をご用意し、訪問にて説明させていただきますので、ご検討希望の場合は「問い合わせ」からご連絡ください。
【コメント】
 ドラマや映画では、「こちらも弁護士を立てて戦います!」などというセリフを聞きますが、行政書士は弁護士と違い、対立・紛争の当事者のどちらか一方の代理人として相手方と戦う専門家ではなく、あくまで「事実関係を整理し、その資料・文書等を作成する」専門家です。行政書士が対応するというとは、それが対立や紛争という類のものではなく「双方の主張や事情そして事実を整理・記録することで、協力して改善や発展につなげたい」というスタンスの表れとなります。「対立」ではなく「協力」、これもとても大きなポイントです
 トラブルの未然防止や拡大防止、そしてスタッフの労働環境改善にも効果的な当サービスを利用して、事業の適正な運営を目指してはいかがでしょうか。
 お問い合わせ頂いたあと日程等のご都合を伺い、訪問して現状や過去の事例等をヒアリングしながらご相談をさせていただきますので、どのような場面でどのような効果がありそうなのか、実際のご利用を想定しながらご検討いただくことができます。
 また、サービス内容の細かな部分や対応方針についての具体的な要望等も承りますので、ピッタリサイズにカスタマイズ可能です。